階段がしんどい社員が増えていませんか?それは将来リスクの“予兆”かもしれません
- 水谷 友洋

- 1月27日
- 読了時間: 3分
オフィスで階段を使ったあと、「少し息が上がる」「なんとなく脚が重い」
そんな感覚を覚えたことはないでしょうか。
多くの人は「年齢のせい」「運動不足だから仕方ない」と流してしまいます。ですがこの小さな違和感は、病気や不調を直接示すものではない一方で、将来のパフォーマンス低下につながるサインである可能性もあります。
本記事では、脅しや極端な話ではなく、「なぜ階段がしんどくなるのか」「それが仕事にどう関係するのか」を、企業視点で整理していきます。
第1章:階段がしんどくなるのはなぜ起きるのか

なぜその問題が起きるのか(背景・仕組み)
階段がつらく感じる背景には、以下のような要素が重なっているケースが多くあります。
・日常的な歩行量の減少
・座りっぱなしの勤務時間
・下半身筋力や心肺機能の低下
・疲労回復が追いつかない生活リズム
特別な病気がなくても、「使わない機能は少しずつ落ちていく」という、ごく自然な身体の反応です。
職場でよくある具体例
・エレベーターが使えないときに階段を避ける
・外回りが減り、1日の歩数が極端に少ない
・在宅勤務でほぼ移動しない日が続く
こうした状態が数年続くと、体力のベースラインが静かに下がっていきます。
今日から意識できる視点
「しんどい=異常」ではなく、「今の生活設計の結果が出ているだけ」と捉えることが大切です。
第2章:階段のつらさは“仕事の質”にも影響する

背景・仕組み
体力や回復力が落ちてくると、影響は身体だけに留まりません。
・集中力が続かない
・判断が遅れる
・夕方以降に一気にパフォーマンスが落ちる
これは気合や根性の問題ではなく、身体の余力が思考力を支えているためです。
職場での具体例
・会議後にどっと疲れる
・夕方にミスが増える
・新しいことを考える余裕がなくなる
階段がしんどい状態は、こうした変化の「入口」であることも少なくありません。
今日から意識できる視点
体調管理は福利厚生ではなく、仕事の安定稼働を支える基盤という視点に切り替えることが重要です。
第3章:脅さずに伝えたい「将来リスク」という考え方

背景・仕組み
「今はまだ大丈夫」という感覚は、多くの人に共通しています。
ただし問題は、体力低下が急激ではなく、緩やかに進む点です。
気づいたときには、
・疲れやすさが当たり前になる
・回復に時間がかかる
・以前の働き方が維持できなくなる
という状態に移行していることもあります。
職場でよくある例
・管理職になってから一気に体調を崩す
・忙しさを理由にケアを後回しにする
・健康施策が「一部の人向け」になる
今日から意識できる視点
階段のしんどさは、将来を悲観する材料ではなく
調整のタイミングを知らせるサインとして受け取るのが現実的です。
第4章:筆者の考え
私は健康研修を行う中で、「何か大きな不調が出てから対策する人」が非常に多いと感じています。
階段がしんどい、疲れが抜けにくい、集中力が落ちた。こうした変化は、決して恐怖を煽るための材料ではありません。むしろ、今の生活や働き方を少し見直せば、十分に調整できる段階であることがほとんどです。
健康を「意識が高い人の話」にしてしまうと、多くの社員は自分ごととして捉えられません。だからこそ私は、診断や極端な理論ではなく、日常の感覚から気づけるポイントを大切にしています。
階段の話は、その象徴的な例です。誰にでも起こり得て、誰にでも理解できる。そして、行動を少し変えるだけで未来が変わり得る。
企業の健康施策も同じで、完璧を目指す必要はありません。「気づく」「整える」「続ける」この順番を間違えなければ、結果は自然についてきます。
これは、私自身の実体験と研修設計の考え方に基づいた視点です。



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